「既に」や「もう」といった表現を英語で言いたいとき、主に二つの方法があります。
1. Already は肯定文で使われます。
2. Yet は疑問文で使われます。*yetは否定文で「まだ」という意味がありますが、ここでは疑問文の「既に」だけを説明します。
中学校で学ぶ英語では、ここまでの説明で終わってしまうことが多いです。しかし、実際には多くの学習者が知らない使い方として、already を疑問文で使う方法があります。
まずは、already と yet の基本的な使い方について説明し、その後、already の意外な疑問文での使い方について詳しく学んでいきましょう。
基本的はAlreadyの使い方
Already は主に文中に置かれます。動詞の前や助動詞、または be 動詞の後に来ることが一般的です。
現在完了形+already
alreadyは肯定文で使われる場合が多く、特に現在完了形でよく用いられます。
現在完了形とalreadyが使われる場合は、ある行為が過去に始まり、現在の時点で完了していることを強調する役割を果たします。つまり、何かが「すでに」起こったことを示し、話者がその行為の完了に関心を持っていることを表現します。
- I have already eaten breakfast.(私はもう朝食を食べました。)
- She has already finished her report.(彼女はすでにレポートを終えました。)
- They’ve already left for the airport.(彼らはもう空港へ向かいました。)
already+現在形
Alreadyが現在形で使われる場合は、何かが「すでに」起こっている、存在している、または進行していることを強調するために使われます。
- I already know the answer.(私はすでに答えを知っています。)
- I already have a copy of that book.(私はその本をもう持っています。)
- The baby already walks.(その赤ちゃんはもう歩いています。)
be動詞+already.
already と be 動詞 が一緒に使われる場合、「すでに」ある状態になっていることを示します。
- They are already in bed.(彼らはもう寝ています。)
- The food is already cold.(食べ物はもう冷めています。)
- It is already too late.(もう遅すぎます。)
基本的なyet疑問文の使い方
yet は「既に」という意味で疑問文に使われるとき、何かがすでに起こったかどうかを尋ねるニュアンスを持ちます。この場合、話者はその出来事がすでに完了している可能性があるかどうかを確認しています。
yet は通常、疑問文の最後に置かれます。たとえば、Have you finished your homework yet? のように、文末に位置します。
yet は主に 現在完了形 とともに使われます。現在完了形は、過去の出来事が現在に影響を及ぼしていることを示すため、何かが「既に」起こったかどうかを尋ねるのに適しています。
過去形で使われても間違いではありません。
- Have you seen the movie yet?(その映画をもう見ましたか?)
- Has she replied to your message yet?(彼女はもうあなたのメッセージに返信しましたか?)
- Have they arrived yet?(彼らはもう到着しましたか?)
- Did you finish your homework yet?(もう宿題を終えましたか?)
- Did they leave the party yet?(彼らはもうパーティーを出発しましたか?)
Alreadyが疑問形で使われる
Alreadyが疑問形で使われる事があります。疑問形で使われるyetと同じように「既に」「もう」と訳されますが、実際に使われる状況が異なります。
例文を通して学びましょう。
- Have you seen the movie yet? (その映画をもう見ましたか?)
この質問をしている話者は、聞いている人がその映画を見たかどうかを確認しており、まだ見ていない可能性もあります。
- Have you already seen the movie? または、Have you seen the movie already? (えっ?!もうその映画を見たの?)
この質問では、話者が聞いている人が映画を見たことを知っており、それに驚いているニュアンスを含んでいます。つまり、疑問形のalreadyは、話者がある事実を知った上で、その速さや意外性に対する驚きを表す質問になります。
例えば、
- Is it already 10 pm?(えっ?!もう10時なの?)
- Have you already eaten?(えっ?!もう食べ終わっているの?)
- Has he already left?(えっ?!彼はもう出発したの?)
- Are we already at our destination?(えっ?!もう目的地に着いたの?)
- Did you already finish your project?(えっ?!もうプロジェクトを終えたの?)
これらの例文では、already を使うことで、何かが予想外に早く起こったことや、相手がすでに何かをしたことに対する驚きを表現しています。
まとめ
「既に」や「もう」といった表現を英語で言いたいときの使い方について、alreadyとyetを通して説明しました。
基本的には、alreadyは肯定文で、yetは疑問文で使われます。
しかし、alreadyが疑問文で使われる事もあります。
その場合、その速さや意外性に対する驚きを表す質問になります。
yet と already を自然に使いこなすには練習が必要です。以下の質問を通して、英会話での使用に慣れていきましょう。
練習問題
以下の文章を完成させなさい。文の最初は既に与えられています。各文には already または yet を使用してください。
- (えっ?!もう宿題を終えたの?)
Have you ____________________? - (食べ物はもう冷めています。)
The food is ______________. - (えっ?!もう行かなきゃいけないの?)
Do you __________________? - (もう映画を見ましたか?)
Have you __________________? - (彼らはもう空港へ向かいました。)
They have _________________. - (その赤ちゃんはもう歩いています。)
The baby ________________ - (えっ?!もう10時なの?)
Is it _________________? - (彼女はもう会議に出席しています。)
She is _________________ - (えっ?!彼らはもう家に帰ったの?)
Did they ________________? - (もう旅行の準備ができてるの?)
Are you _________________?
答え
- Have you already finished your homework?
- The food is already cold.
- Do you already have to go?
- Have you seen the movie yet?
- They have already left for the airport.
- The baby already walks.
- Is it already 10 pm?
- She is already at the meeting.
- Did they already go home?
- Are you ready for the trip yet?
これらの練習問題を通じて、already と yet の使い方に慣れていきましょう。