英語を学ぶ際に、何かを比較する表現はとても重要です。特に「as as」というフレーズは、2つのものを比較して、それらが同じくらいであることを伝えるときに非常に便利です。
このブログでは、「as as」の使い方をシンプルに解説し、豊富な例文を通じて使い方をしっかりとマスターしてもらいます。
“as as”の基本的な使い方
「as as」は、「A is as [形容詞] as B」と「A 動詞 as [副詞] as B」という形で使われます。
これは、「AはBと同じくらい[形容詞・副詞]だ」という意味になります。
「A is as [形容詞] as B」
「A is as [形容詞] as B」の構文は、2つのもの(AとB)が同じ程度であることを表現するために使われます。この構文は、AとBが同じ特性や性質を持っていることを強調します。
「AはBと同じくらい[形容詞]だ」
例文
- This book is as interesting as that one.
(この本はあの本と同じくらい面白い。) - She is as smart as her brother.
(彼女は兄と同じくらい賢い。) - Your car is as fast as mine.
(あなたの車は私の車と同じくらい速い。) - The cake is as sweet as the cookies.
(そのケーキはクッキーと同じくらい甘い。) - He can run as fast as a cheetah.
(彼はチーターと同じくらい速く走れる。)
「A 動詞 [副詞] as B」
「A 動詞 as [副詞] as B」の構文は、2つの動作が同じ程度で行われていることを表現します。この構文では、「A」は主語、「動詞」は動作、「[副詞]」は動作の程度、「B」は比較対象となる主語や名詞です。この構文を使うことで、Aの動作がBと同じくらいの程度であることを強調できます。
「AはBと同じくらい[副詞]だ」
例文
- She runs as fast as her brother.
(彼女は兄と同じくらい速く走る。) - He studies as hard as his classmates.
(彼はクラスメートと同じくらい一生懸命勉強する。) - He speaks English as fluently as a native speaker.
(彼はネイティブスピーカーと同じくらい流暢に英語を話す。) - He drives as carefully as his father.
(彼は父親と同じくらい慎重に運転する。) - She finished the race as quickly as her teammate.
(彼女はチームメイトと同じくらい速くレースを終えた。)
“not as as” 否定形での使い方
「as as」は否定形にすることもできます。否定形にすると、「AはBほど[形容詞]ではない」という意味になります。これは、2つのものが完全に同じではなく、Aの方がBよりも劣っていることを示します。
また、「A 動詞 not as [副詞] as B」の構文は、「Aの動作がBの動作ほどではない」、つまりBと比較してAの動作が劣っていることを表現する際に使います。
「A is not as [形容詞] as B」
- She is not as tall as her sister.
(彼女は姉ほど背が高くない。)) - This problem is not as difficult as I thought.
(この問題は思っていたほど難しくない。)
「A 動詞 not as [副詞] as B」
- He doesn’t run as fast as his brother.
(彼は兄ほど速く走らない。) - She doesn’t sing as beautifully as her sister.
(彼女は姉ほど美しく歌わない。)
もっとも使われるnot as~as表現
もっとも使われるnot as~as表現は「思ったほど~だった」という表現です。
例えば、みんなが面白いと言っている映画が見てみたら、「思ったほど面白くなかった」場合、英語で “It was not as good as I though” と表現します。
しかし、反対の場合もあります。映画を見たら「思った以上に面白かった。」これを、It was better than I thoughtと表現します。
この「思ったほど、、、」「思った以上に、、」という表現は頻度多く使う表現です。これに関して詳しく記事を書いてあるので、ご興味がある方はご覧になって下さい。
“as as”の省略フレーズ
「as as」の省略フレーズは、文脈から比較の対象が明らかである場合に使われます。通常、”as as” 構文では、2つのもの(AとB)を比較して、「AはBと同じくらい~だ」と表現しますが、Bが明白である場合、Bを省略することができます。
省略の基本
- 通常の構文: A is as [形容詞] as B. / A 動詞 not as [副詞] as B
- 省略された構文: A is (just) as [形容詞] / A 動詞 as [副詞]
省略されるフレーズにはasの前にjustが強調のために入る傾向があります。not asの否定の場合はjustが使われません。
この省略は、前の文や会話の流れで何と比較しているのかが既にわかっている場合に使われます。
- The movie last night was great. The one we watched today was just as good.
(昨夜の映画は素晴らしかった。今日見たものも同じくらい良かった。) - The previous project took a long time to complete. This one wasn’t as long.
(前のプロジェクトは完了までに時間がかかりました。今回はそれほど長くありませんでした。) - John can run really fast. His brother can run just as fast.
(ジョンはとても速く走れます。彼の弟も同じくらい速く走れます。) - Hawaii is a beautiful place, but Okinawa is just as beautiful.
(ハワイは美しい場所だ、でも沖縄は同じぐらい美しい。)
As ~asで頻繁に使われる表現
以下に「as ~ as」で頻繁に使われる表現をいくつかご紹介します。これらは日常会話やビジネスシーンでも非常に便利で、多くの場面で役立つため、英語学習者が覚えておくと非常に有用です。
- 1. As soon as possible
- 意味: できるだけ早く
例文
- Please send me the report as soon as possible.
(できるだけ早くレポートを送ってください。) - I’ll finish this task as soon as possible.
(このタスクをできるだけ早く終わらせます。) - Call me back as soon as possible.
(できるだけ早く折り返し電話してください。)
- 2. As much as possible
- 意味: 可能な限り多く、できるだけ
例文
- Try to save as much money as possible.
(できるだけ多くのお金を貯めてください。) - We need to reduce costs as much as possible.
(できるだけコストを削減する必要があります。) - Eat as much as possible before the trip.
(旅行の前にできるだけたくさん食べてください。)
- 3. As long as you want
- 意味: あなたが望む限り、好きなだけ
例文:
- You can stay here as long as you want.
(好きなだけここにいてもいいですよ。) - You can use my computer as long as you want.
(好きなだけ私のコンピュータを使っていいですよ。) - Talk to me as long as you want.
(好きなだけ私に話していいですよ。)
- 4. As much as (you/I) want
- 意味: あなたが望むだけ、好きなだけ
例文
- You can eat as much as you want.
(好きなだけ食べていいですよ。) - Take as much time as you want.
(好きなだけ時間を取ってください。) - You can read as much as you want in the library.
(図書館で好きなだけ読んでいいですよ。)
- 5. As far as I know
- 意味: 私の知る限りでは
例文:
- As far as I know, the meeting is still on for tomorrow.
(私の知る限り、会議は明日予定通りです。) - As far as I know, she hasn’t left the office yet.
(私の知る限り、彼女はまだオフィスを出ていません。) - As far as I know, this is the correct answer.
(私の知る限り、これが正しい答えです。)
まとめ
「as ~ as」の表現は、英語における比較や強調を効果的に伝えるための非常に重要なツールです。
基本的な使い方から、否定形、省略形、そして頻繁に使われる定型表現まで、これらのフレーズをマスターすることで、英語の表現力が格段に向上します。
特に「as soon as possible」や「as much as possible」などの表現は、日常会話やビジネスシーンで頻繁に使われるため、覚えておくと非常に役立ちます。
これらの表現を積極的に使いこなすことで、より自然で効果的なコミュニケーションができるようになるでしょう。
練習問題
質問
以下の文の空欄に適切な形容詞や副詞を入れて、「as ~ as」構文を完成させてください。
- She is as __________ as her sister.
(彼女は姉と同じくらい背が高い。) - He finished the exam as __________ as his friend.
(彼は友達と同じくらい速く試験を終えた。) - This movie is not as __________ as the previous one.
(この映画は前作ほど面白くない。) - You can stay here as __________ as you want.
(あなたは好きなだけここにいてもいいですよ。) - She sings as __________ as a professional singer.
(彼女はプロの歌手と同じくらい美しく歌う。) - He doesn’t work as __________ as his colleagues.
(彼は同僚ほど一生懸命働いていない。) - Hawaii is a beautiful place, but Okinawa is just as ___________.
(ハワイは美しい場所だ、でも沖縄は同じぐらい美しい。) - We need to reduce costs as _________ as possible.
(できるだけコストを削減する必要があります。) - Take as _______ time as you want.
(好きなだけ時間を取ってください。) - As ______ as I know, this is the correct answer.
(私の知る限り、これが正しい答えです。)
答え
- tall
- quickly
- interesting
- long
- beautifully
- hard
- beautiful
- much
- much
- far