英語では、特定の形容詞と前置詞がセットになって使われることが多く、それが自然な表現です。誤った前置詞を使うと、ネイティブスピーカーには不自然に聞こえることがあります。例えば、「similar to」と言うべきところを「similar at」とすると意味が通じなくなってしまいます。
「similar to」「the same as」「different from」を一緒に覚えるととても便利です。
それは意味が関連しているので、まとめて覚えると使い分けが簡単になります。
また、これらの表現はみんな同じ形(形容詞 + 前置詞)をしているので、文法的にも一緒に覚えるとスムーズに理解できます。
「similar to」「the same as」「different from」の共通点
三つの言葉の共通点はどれも物や人を比較するために使います。
- Similar to 「似ている」
- The same as 「同じ」
- Different from 「違う」
Similar to 「似ている」の使い方
「similar to」は、2つ以上の物や人が部分的に「似ている」ことを表すときに使います。完全に同じではないけれど、ある点で共通していることを示します。「similar」の後には「to」を使い、似ている対象を示します。
- This movie is similar to the one we watched last week.
(この映画は、先週見た映画に似ている。) - Her style is similar to her sister’s.
(彼女のスタイルは、彼女の妹のスタイルに似ている。) - This app is similar to the one I used before.
(このアプリは、私が以前使っていたものに似ている。) - The weather today is similar to yesterday’s.
(今日の天気は昨日の天気に似ている。)
The same as 「同じ」の使い方
「the same as」は、2つ以上の物や人が「完全に同じ」であることを表すときに使います。「the same」は「同じ」という意味で、後ろに「as」を使って、何と同じであるかを示します。
- This phone is the same as mine.
(この携帯電話は私のものと同じだ。) - Her bag is the same as the one I bought last week.
(彼女のバッグは、私が先週買ったものと同じだ。) - The answer you gave is the same as his.
(あなたが出した答えは、彼のものと同じだ。) - Our flight is the same as yours.
(私たちのフライトはあなたたちのと同じだ。)
different from 「異なる」の使い方
「different from」は、2つ以上の物や人が「異なる」ことを表すときに使います。「different」は「違う」という意味で、後ろに「from」を使って、何と違うのかを示します。
- This cake is different from the one I made last time.
(このケーキは、私が前回作ったものとは違う。) - Her opinion is different from mine.
(彼女の意見は私のとは違う。) - The weather here is different from what I expected.
(ここでの天気は、私が予想していたものとは違う。) - Their culture is very different from ours.
(彼らの文化は私たちの文化とは大いに異なる。)
前置詞が消える場合
「similar to」「the same as」「different from」のような比較表現を使う場合、通常は「to」「as」「from」などの前置詞を使います。しかし、主語が比較対象同士である場合、前置詞は不要になります。
- My brother and I are very similar.
(私の兄と私はとても似ている。) - The new phone and the old one are similar.
(新しい携帯電話と古いものは似ている。) - My car and his car are the same.
(私の車と彼の車は同じだ。) - My birthday and hers are the same.
(私の誕生日と彼女の誕生日は同じだ。) - The weather today and yesterday is different.
(今日の天気と昨日の天気は違う。) - Her attitude now and last year is different.
(彼女の今の態度と去年の態度は違う。)
まとめ
「similar to」「the same as」「different from」は、物や人を比較する際に非常に役立つ表現です。これらを一緒に覚えることで、比較や対比を表現する際の使い分けが簡単になります。
また、それぞれの表現は「形容詞 + 前置詞」という文法的なパターンが共通しているため、まとめて学ぶと効率的です。
今後は、これらの表現を実際の会話や文章で積極的に使い、確実に身につけていきましょう。
他の形容詞+前置詞フレーズ
形容詞と前置詞がセットになることで、さまざまな感情や状況、評価、関係を表す豊富な表現が可能になります。ここでは三つの表現を紹介しましたが他のフレーズを効率よく学びたい方はこちらの記事をご覧になって下さい。