音読の説明する前に、音読を始める理由をハッキリさせたいと思います。
音読を始める理由は、ズバリ英語でコミュニケーションをできるようにするためです。
しかし、多くの英語学習者が英語を話せるようになるには英語が上手な人と話す機会を増やすことだと思っている人が多いです。
英語を単純に話すだけで上達する人はこんな環境にいる人です。
英語が日々使われている環境にいて、毎日2時間以上英語が上手な人と話す機会がある人です。
そんな環境にいる人は稀だと思います。
この投稿を読んで頂いている人は、英語が日常に使われていない日本に住み、仕事、家事、子育て、学生なら学校に行きながら英語を学びたいと思っている人がほとんどだと思います。
忙しい毎日の中で話す機会を多く持つとなるとオンラインレッスンになります。
しかし、オンラインレッスンを毎日25分受けたとしてもほとんどの人は話せるようになりません。実際にほとんどの学習者が6ヶ月以内でオンライン英会話を辞める傾向があります。
なら、どうしたら英語が話せるようになるのか?
それは、音読から始めることです。
音読をする上で大切なポイントが4つあります。その4つのポイントを必ず理解して音読に取り組んで頂きたいと思います。
音読するレベルと内容
まず音読する教材を選ぶときに自分のレベルに合っているものではなくてはいけません。
特に難しすぎるものは避けましょう。自分に合っているかを見分けるために簡単な方法があります。
一回読んでみて9割内容が分かるものが自分に合っているものです。
もう一つ大切な事は内容です。音読する内容が英会話で役に立つようなものを選びましょう。
著名人のスピーチとか、新聞の記事とかは日常会話で使わないようなフレーズがいっぱい含まれています。自分の英会話に直接影響が出る内容がベストです。
後、音読する内容に音声が付いているものを選びましょう。音声がないと自分が正しく発音しているのかが分からないからです。更に、ネイティブが話すスピードが音声によって分かることができます。
当校では、初心者が英会話で使える文法やフレーズをストーリー化し、動画配信しております。もしよかったら参考にしてください。↓↓↓
音読するスピードと回数
音読する上でまず大切なのは、内容を全て理解していることです。
分からない単語がありましたら調べましょう。内容を100%理解した後、音読を始めましょう。
まずは、音声なしで読み上げてみましょう。もし読んでいてつまずく場所がありましたら、内容を確認し理解できているかを確認しましょう。
しっかり理解出来てつまずく場所がなくなったら音声と一緒に音読を始めましょう。
目標は150文字を1分で読み上げることです。
ネイティブの会話スピードは1分間に140~150語くらいです。
最初は150語を2分かけても大丈夫です。
音声を速くしたり遅くしたりできるようなものがベストです。
YOUTUBE動画でも再生速度機能があり、設定可能です。(YOUTUBE動画の右下の設定から速度変更が可能)
150文字は彼ぐらいの文章量です。
What do you enjoy doing?
A) I really enjoy baking. I love trying out new recipes and making delicious treats for my friends and family. Smelling the fresh cookies in the oven is the best. It makes me feel warm inside.
I also like going for walks in nature. It’s nice to get some fresh air and see the trees and flowers. Walking around in nature really makes me calm. I can let go of any stress from work. I also love the conversation that I have with my husband when we go walking. It helps me relax.
What can’t you stand doing?
B) There are two things that I can’t stand. The first is getting up early in the morning. It’s so hard to get out of my cozy bed and start the day. I feel tired, and it takes me a while to fully wake up. The second thing I can’t stand is the traffic. Sitting in my car for hours is so frustrating. It feels like such a waste of time. Sometimes, I listen to audio book to kill time. Then, I don’t mind it so much.
訳:楽しめるもの、我慢できないもの
どんなことが好きですか?
A) お菓子作りがとても好きです。新しいレシピを試して、友人や家族のためにおいしいお菓子を作るのが大好きです。オーブンで焼きたてのクッキーの匂いを嗅ぐのは最高です。 心が温かくなるんです。
また、自然の中を散歩するのも好きです。新鮮な空気を吸って、木々や花を見るのは気持ちがいいものです。 自然の中を歩くと、本当に落ち着くんです。 仕事でのストレスも発散できます。 また、散歩に行ったときの夫との会話も大好きです。 リラックスできるんです。
あなたが我慢できないことは何ですか?
B) 耐えられないことが2つあります。1つ目は、朝早く起きることです。快適なベッドから抜け出して、一日を始めるのがとてもつらい。疲れが取れないし、完全に目が覚めるまで時間がかかります。2つ目は、交通渋滞です。何時間も車の中で座っているのはとてもイライラします。時間の無駄のように感じます。 時々、時間をつぶすためにオーディオブックを聴くことがあります。 そうすると、あまり気にならなくなるんです。
上記の150文字の文章を1分で読み上げるネイティブの音声。↓↓↓
では、この文章を何回練習すればいいかをお答えします。
それは回数より毎日10分練習しましょう。
先程申し上げたように上の文が150文字なので、それを1分で読み上げれるようになることが目標です。
つまり、10分の練習なら10回読むことになります。
しかし、最初は1回読み上げるのに2分かかるかもしれません。
そうすると10分の練習が5回になることになります。問題はありません。毎日、徐々にスピードを上げていってください。
あまり10分に10回という数字にこだわらなくても大丈夫です。10分に9回、8回でも大丈夫です。
音読で鍛えることは瞬発力です。
正しい発音で、英語をネイティブが話すスピードで口から出す練習はいずれ話す時の瞬発力になってきます。
英語を話すことはよく運動に例えられることがあります。
英語を口から出す速さは運動速度と同じです。
つまり、頭で考えて出すというより、体が反射的に反応する感覚です。
運動速度を上げる唯一の練習は反復です。
反復することによって運動速度が上がっていきます。そして最後には無意識に口から英語が流暢に出るようになります。
10分に10回読み上げられると英語が反射的に出る始めの一歩です。
音読する内容は全て感情を込めて
音読の練習を続けていると、練習のやり方に落とし穴が出てきます。
それは、口だけが動き、内容を捉えていない読み方です。
これでは、音読の効果がなくなってしまいます。
先程「無意識に英語が出る」状態と申し上げましたが、それは正確に言うと「内容を考えたら無意識に口から英語が出る」状態です。
ここは大切なポイントです。
ただ読み上げるのではなく、内容を心の中に映像として流してください。
YOUTUBE動画ですとすでに映像が出ていますが、主人公を自分に置き換えて自分のストーリーだと想像しながら読んでください。
感情が強くなるところは感情を込めて読みましょう。
自分の話をストーリー化する
音読をこなした後にもう一つステップがあります。
それは音読した内容を参考に自分のストーリーを作ってみてください。
この最後のステップが本当に英語が話せられるようになる最も大切な練習です。
音読した時の文法やフレーズをなるべく取り入れましょう。
一旦、文章で書き出してみてください。
もし自分の英語に自信がない場合は、英会話の講師にチェックしてもらうか、Chat GPTを使い英語を添削してもらいましょう。
直してもらった文章を何回か読み上げましょう。
その後にそれを本当に自分が話せれる内容にするにはマインドマップを描き、それを見ながら練習をしましょう。
*マインドマップの説明とストーリーの練習の仕方を詳しく知りたい方はこちらの投稿をご覧ください。
スムーズに自分のストーリーが出るようになったら、それを英会話の話題として講師に発表しましょう。
これが英会話ができるようになる最も最短の方法です。
まとめ
英語が話せるようになるには、ただ英会話レッスンを受講するのではなく、自分の英会話に役に立つ英語を音読するところから始めましょう。
自分に合った教材を見つけたら、スピードを上げながら回数をこなしましょう。
練習している間は感情を入れることを忘れずにしましょう。
最後に自分の話をストーリー化し、練習を重ねて使える英語にしましょう。そして最後にその内容で英会話に挑みましょう。