“It is…” というフレーズは英会話で非常によく使われます。
日常生活の中で、人々はこのフレーズを使って様々なことを表現します。
しかし、It isは二つの使い方があることを覚えておきましょう。
一つは、前の文や述べた内容を指す代名詞として使われること、もう一つは、形式的主語として使われることです。
It is の使い方:
代名詞:前の文や内容を指している言葉。前文:「I read a book yesterday.」(昨日、本を読みました。) 続けて:「It was very interesting.」(それは非常に面白かったです。)ここでの「It」は「a book」を指しています。
形式的主語:英語は主語がないと英文にならにのでとりあえず “it”を置いておく適当な文法構造です。あまり深く考えずに「そういうものだ」と受け入れていただくと理解が進むでしょう。形式主語で表すものは、日付、天気、距離です。それと、”It is interesting to read” といった、[It is+(形容詞/名詞)+名詞]の構文では”It”が形式的主語になります。この説明の最後に、形式主語としての「it」についてもう少し詳しく説明します
代名詞のIt is の後に来る品詞
代名詞の3通りのパターンを覚えましょう。
It is +名詞句
It is +形容詞
It is +前置詞
It isの他の時制と複数形
It is は現在形ですが、過去形、未来形も存在します。この投稿では全部現在形で例文を出しますが、他の時制も存在することを覚えておきましょう。
It was…
It is…
It will be…
It isの複数形は They are になります。時制と同じく全部 “It is …” で例文が出されています。
①代名詞のIt is… (It is +名詞句)
ここで名詞句とは、名詞をより具体的に説明するための2語以上の語句です。例えば、「緑の車」では、「緑の」が「車」という名詞を詳しく説明しています。It is 表現は、名詞句を用います。つまり、状況や事実を説明するときにIt is 名詞句が用いられます。
- It is a beautiful day. (素晴らしい日です。)
- It is my pleasure. (どういたしまして。)
- It is a good idea. (いい考えです。)
- It is a long story. (長い話です。)
- It is a surprise. (驚きです。)
- It is the best choice. (最良の選択です。)
- It is a tough decision. (難しい決断です。)
- It is a rare opportunity. (稀な機会です。)
- It is a common mistake. (よくある間違いです。)
- It is a new challenge. (新しい挑戦です。)
- It is a perfect fit. (ぴったりです。)
- It is a big deal. (大事なことです。)
- It is a short trip. (短い旅行です。)
- It is a cold morning. (寒い朝です。)
- It is a hot topic. (話題の中心です。)
- It is a bright future. (明るい未来です。)
- It is a difficult question. (難しい質問です。)
- It is a valuable lesson. (貴重な教訓です。)
- It is a close game. (接戦です。)
- It is a tight schedule. (タイトなスケジュールです。)
- It is a piece of cake. (朝飯前だよ。楽勝だよ。)
- It is a pain in the neck. (めんどくさい)
- It is a waste of money. (お金の無駄だ。)
②代名詞のIt is… (It is +形容詞)
It is 形容詞の多くは感情を表すことが多いです。例えば、It’s fun とか It’s exciting. または、状態を表す時にも用います。It’s expensiveとか、It’s cold. 英会話の初心者にとって、さまざまな形容詞を学びIt’s 形容詞フレーズを増やすことによって、英会話にすぐ応用できます。以下のリストの単語を全部覚えてしまいましょう。
- It’s important. (それは重要です。)
- It’s easy. (それは簡単です。)
- It’s difficult. (それは難しいです。)
- It’s possible. (それは可能です。)
- It’s impossible. (それは不可能です。)
- It’s necessary. (それは必要です。)
- It’s available. (それは利用可能です。)
- It’s clear. (それは明らかです。)
- It’s expensive. (それは高価です。)
- It’s cheap. (それは安いです。)
- It’s interesting. (それは興味深いです。)
- It’s boring. (それは退屈です。)
- It’s amazing. (それは驚くべきです。)
- It’s beautiful. (それは美しいです。)
- It’s ugly. (それは醜いです。)
- It’s good. (それは良いです。)
- It’s bad. (それは悪いです。)
- It’s great. (それは素晴らしいです。)
- It’s terrible. (それはひどいです。)
- It’s nice. (それは素敵です。)
- It’s wonderful. (それは素晴らしいです。)
- It’s awful. (それはひどいです。)
- It’s hot. (それは暑いです。)
- It’s cold. (それは寒いです。)
- It’s warm. (それは温かいです。)
- It’s crowded. (混んでいる。)
- It’s useful. (役に立つ)
- It’s true. (本当だ)
- It’s safe. (安全)
- It’s lame. (ダサい)
- It’s cool. (かっこいい)
- It’s cute. (かわいい)
- It’s awesome. (いけてる)
- It’s strange. (変わっている)
- It’s gross. (キモイ)
③代名詞のIt is… (It is +前置詞)
「It is + 前置詞のフレーズ」は、物理的な位置や状況を正確に伝える必要がある時に非常に役立ちます。
例えば、誰かに道案内をする時、部屋の中で何かを見つけるのを手伝ってもらいたい時、または特定の景色や建物について話している時などに使います。
- It is in the bag. (それはカバンの中にあります。)
- It is on the table. (それはテーブルの上にあります。)
- It is at the door. (それはドアにあります。)
- It is under the bed. (それはベッドの下にあります。)
- It is near the window. (それは窓の近くにあります。)
- It is between the books. (それは本の間にあります。)
- It is behind the curtain. (それはカーテンの後ろにあります。)
- It is over there. (それはあちらです。)
- It is through the park. (それは公園を通ってあります。)
- It is by the river. (それは川のそばにあります。)
- It is across the street. (それは通りを渡ったところにあります。)
- It is around the corner. (それは角を曲がったところにあります。)
- It is against the wall. (それは壁に寄りかかっています。)
- It is beyond the gate. (それは門の向こうにあります。)
- It is beside the lamp. (それはランプの隣にあります。)
- It is along the road. (それは道に沿っています。)
- It is above the cloud. (雲の上にあります。)
*It is about…というフレーズがあります。これは、何かの話題や内容を説明する時に用います。
- It’s about climate change. (それは気候変動についてです。)
- It’s about what happened yesterday. (それは昨日起きたことについてです。)
形式主語の “It” 「日付、時間、天気、距離」
形式主語の”It”は、実際には特定のものや人を指さず、文の構造上、主語が必要な場合に用いられる単語です。日付、時間、天気、距離を表す時などによく使われます。これは、英語で情報を伝える際に自然な文の流れを作るために重要です。
日付を表す時
It is July 1st. (今日は7月1日です。)
It is 10 o’clock. (今は10時です。)
天気を表す時
It is raining. (雨が降っています。)
It is sunny. (晴れています。)
距離を表す時
「It is ten miles to the nearest station.」(最寄りの駅まで10マイルです。)
このように、「It」は文の主語として使われますが、その後に続く情報(日付、時間、天気、距離)に焦点を当てています。形式主語の”It”は、英語で自然に聞こえる文を作るために非常に役立つ表現です。
形式主語の “It” 「~することは~です」
「毎日勉強することは大切です」という表現を英語で正しく伝えたい場合、”To study every day is important”と直接言うと、英語が少し不自然に聞こえてしまいます。
正しい表現は、
“It’s important to study every day.”です。
この文構造では、「It’s 形容詞 + to不定詞」という形式を取り、”It”は形式主語と呼ばれます。この”It”には直接的な意味はありません。本来ならば”To study English is important”と言いたいところですが、英語では不定詞を文の主語として使うのは一般的ではないため、”It’s important”と先に述べ、その後に”to study every day”という不定詞フレーズを加えて表現します。
この形式主語の”It”に違和感を覚えるかもしれませんが、英語での文の形式を覚えて使うことが重要です。”It’s important”だけで表現した場合、その”It”は前文や会話の文脈における具体的な何かを指すため、意味を持ちます。
この形式主語の使用に慣れるまで少し時間がかかるかもしれませんが、非常に頻繁に使われる表現なので、慣れ親しんでいきましょう。
- It is important to study every day. (毎日勉強することは重要です。)
- It is difficult to wake up early. (早起きすることは難しいです。)
- It is nice to meet new people. (新しい人に会うことは楽しいです。)
- It is necessary to eat healthy. (健康的に食べることは必要です。)
- It is exciting to travel to new places. (新しい場所へ旅行することはワクワクします。
まとめ
「It is…」という表現は英語の会話で非常に頻繁に使用される重要なフレーズです。日常生活において、このフレーズは気候や天気の説明、人の感情や状態の表現、ある状況や事実の説明など、多岐にわたるシチュエーションで活用されます。形式的主語としての「it」の使用は、英語の文法において主語が必要な場合に便利な構造です。
It isの関連表現 (It has…)
“It is…”を学ぶ上で一緒に学ぶと良い表現は “It has” です。”It is” は主語の全体を表現するのに対して、”It has” は主語の一部を表現します。例えば、ホテルを “It is” と “It has” で表現してみましょう。
It is a big. 「そのホテルは大きい。」 (ホテル全体を表現)
It has a big pool. 「そのホテルには大きなプールがある。」 (ホテル一部を表現)
“It is…”, “It has…”の練習を動画を通してできます。↓
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