英語を学ぶ中で、日常的に使われるフレーズの一つに「be used to ~ing」があります。このフレーズは、「~に慣れている」という意味を持ちます。ここでは、「be used to ~ing」の使い方を具体的に学び、日常生活で自在に使えるようになる方法を説明します。
「be used to ~ing」の基本的な意味と構造
「be used to ~ing」は、「あることに慣れている」状態を表します。ここで重要なのは、「to」の後に動名詞(~ing)が続くことです。例えば、「I’m used to waking up early.」(私は早起きに慣れています)という文では、「waking up early」が動名詞で、「used to」に続いています。
構造:
- 主語 + be動詞 + used to + 動名詞
具体的な例を通じて、「be used to ~ing」の使い方を確認しましょう。
- She is used to living in a big city. (彼女は大都市での生活に慣れています。)
- They are used to the cold weather. (彼らは寒い天気に慣れています。)
- He is used to working long hours. (彼は長時間働くことに慣れています。)
- We are used to the noise of the city. (私たちは都市の騒音に慣れています。)
Be used to の否定形
「be used to」の否定形は「be動詞」の否定形を使って表します。つまり、「be動詞 + not + used to + 名詞/動名詞」となります。これにより、「~に慣れていない」という意味になります。
- I’m not used to speaking in public. (私は人前で話すことに慣れていません。)
- She is not used to eating spicy food. (彼女は辛い食べ物に慣れていません。)
- They are not used to driving on the left side of the road. (彼らは左側通行に慣れていません。)
be used to とget used to との違い
Be used toとget used toにはハッキリした違いがあるので、使い分けを学びましょう!
- Be used toの意味は「~に慣れている」という状態を表します。すでに慣れているということを示すため、現在の習慣や状態を述べるときに使います。
- Get used to は意味は 「~に慣れる」です。慣れていく過程やそのプロセスを表します。何か新しいことや変化に対して慣れていくことを述べるときに使います。
Get used toの例文
- It took me a while to get used to the new job. (新しい仕事に慣れるのにしばらく時間がかかりました。)
- He is getting used to waking up early. (彼は早起きに慣れてきています。)
- I did not get used to the new job. (私は新しい仕事に慣れませんでした。)
- She does not get used to spicy food easily. (彼女は辛い食べ物に簡単には慣れません。)
Be used toとget used toの違いがわかるストーリー
英語を学習する上で、感覚的に英語を身につける必要があります。その方法として簡単なストーリーを通して勉強することによって状況を想像することができます。私たちは想像することによってより鮮明に記憶に情報を残すことができます。
以下のストーリーを読んでみましょう。
Emily was used to living in a quiet countryside. She loved the peace and the fresh air. Then, she got a job in the bustling city. When she started living ther
At first, Emily was not used to the noise and the crowd. It was too much, but her friend Jake, who was used to city life, showed her the best spots to relax.
After a few weeks, Emily got used to the city’s pace. Soon, she was used to the lively atmosphere and even started enjoying the vibrant city life with Jake.
訳
エミリーは静かな田舎暮らしに慣れていた。平和で新鮮な空気が好きだった。その後、彼女はにぎやかな都会で働くことになった。
最初は騒音と雑踏に慣れていなかった。しかし、都会の生活に慣れている友人のジェイクが、リラックスできる最高のスポットを教えてくれた。
数週間後、エミリーは街のペースに慣れた。やがて賑やかな雰囲気にも慣れ、ジェイクと一緒に活気あるシティライフを楽しむようにさえなった。
練習問題
Be used toとget used toの違いを理解したところで、練習問題を通して感覚的に英語を身につけましょう。さまざまな時制が出るので、注意して答えましょう。
この練習問題を通じて、「be used to」と「get used to」の使い方を日本語から英語に変換するスキルを身につけてください。
1. 私は早起きに慣れていない。
– 英語:I am not _______ _______ _______ up early.
2. 彼は新しい仕事に慣れてきた。
– 英語:He has _______ _______ _______ his new job.
3. 私たちは寒い天気に慣れています。
– 英語:We are _______ _______ the cold weather.
4. 彼女は都会の生活に慣れるのが難しい。
– 英語:She finds it hard to _______ _______ _______ life in the city.
5. 彼らは長時間働くことに慣れている。
– 英語:They are _______ _______ working long hours.
答え
1. I am not **used to waking** up early.
2. He has **gotten used to** his new job.
3. We are **used to** the cold weather.
4. She finds it hard to **get used to** life in the city.
5. They are **used to** working long hours.
Be used toとused toは違う
Be used toを学ぶときに気をつけないといけないことがused toとの違いです。
形がとても似ているのですが、意味も文の構造も全く違います。
- Be used toの構造:「be動詞 + used to + 動名詞」 意味は「慣れる」
- Used toの構造:「used to +原型動詞」 意味は「過去に習慣的に行なっていたこと」
Used toの詳しい説明はこちらを参照
まとめ
- 「be used to」は、すでに慣れている状態を表します。
- 「get used to」は、慣れていく過程を表します。
どちらも「to」の後には名詞(または動名詞)が続く点では共通していますが、意味するところが異なるため、文脈に応じて使い分けることが重要です。