「迷う」「悩む」を簡単に英語で表現 【初心者向け】

「迷う」という表現は、日常会話で非常に頻繁に使われます。

たとえば、

  • 「転職すべきか迷っている。」
  • 「どの映画を見るか迷っている。」
  • 「彼との関係について迷っている。」

「迷う」とは、判断に迷いを感じることを意味し、「悩む」と似たニュアンスがあります。

しかし、「悩む」にはもう一つの意味があります。

これは、単に選択に迷っているのではなく、何か心配事を抱えている状況を指します

例えば、

  • 「自分の将来に悩んでいる。」
  • 「親の健康を悩んでいる。」

ここでは、選択肢に迷う状況と心配事に悩む状況を区別して説明します

多くのサイトでは上級者向けの複雑なフレーズが紹介されることがありますが、ここでは初心者にも分かりやすい簡潔な言い回しを中心に取り上げます

目次

「迷う」を英語で表現

「迷っている」という状態を単純に表現したい場合、英語では「I can’t decide」とか「I can’t make up my mind」と言います。英語での「迷う」は、主に「決められない」という意味で使われます。

  • “I can’t decide.

何かを「決められない」という状況をシンプルに表現する際に使用します。

  • “I can’t make up my mind.”

何かについて「迷っていて決められない」という状況を表現する際に用いられます。この表現は、迷っている具体的な事柄がある時に限定して使用されます。迷いがない場合は、この表現は適切ではありません。

何に「迷っている」かを具体的に表現

具体的な何かについて悩んでいることを表現したい場合、if節またはwh節を使用することで、その悩みを明確に伝えることができます。

If節を使って「迷う」を具体的に表現

例えば、「転職すべきか迷っている」という表現を英語で行いたい場合、まず「I don’t know」や「I’m not sure」と言い、その後にif節を用います。

例: “I don’t know if I should change jobs.”(転職すべきか迷っている)

If節は、’if’から始まる文が名詞の役割を果たしており、「~するか、~しないか」という二者選択の場合に使います。

If節は「S+V+[if+文]」という構造を持ちます。’if’を’whether’に置き換えると、同じ意味になります。

他のIf節の例文

  • “I’m not sure if she likes me.” – (彼女が僕のことを好きかどうか悩む。)
  • “I don’t know if I can trust him.” – (彼を信用できるかどう迷います。)
  • “I’m not sure if this color suits me.” – (この色が自分に似合っているか迷います。)
  • “I don’t know if we should invest in that company.” – (その会社に投資すべきかどうか迷います。)

Wh節を使って「迷う」を具体的に表現

一方、迷っていることがもっと具体的な場合は、wh節を使用します。Wh節も名詞の役割を果たし、「S+V+[what, when, where, who, how]+文」という形をとります。

例:

  • “I’m not sure what movie to see.”(どの映画を見るか迷っている)

ここでwhの後に来る’to’は、’I will’、’I should’、’I can’などの省略形です

例文

  1. I’m not sure who to ask for help.(誰に助けを求めればいいのか悩む。)
  2. I’m not sure which dress to wear.(どのドレスを着るべきか迷う。)
  3. I’m not sure if I should say something.(何か言うべきかどうか悩む。)
  4. I’m not sure where to go on vacation.(休暇にどこへ行くべきか悩む。)
  5. I’m not sure what to say next. (次に何を言うか悩む。)

I’m not sure や I don’t know 以外で「迷う」を表現

文頭のI’m not sure や I don’t know 以外によく使う表現がいくつかあります。

頻繁に使われる表現には以下のようなものがあります。

I’m wondering

I’m wondering は、英語で「迷っている」「考えている」「疑問に思っている」という意味を持ちます。

例文

  • I’m wondering if I should cut my hair short. (髪を短く切るべきか迷っています。)
  • I’m wondering If I should buy a new car or used car. (新車を買うか中古車を買うか迷っています。)
  • I’m wondering *whether to go out with friends or stay in tonight.  (今夜、友達と出かけるか家にいるか迷っています。)
  • I’m wondering what to cook tonight. (今日何を料理するか迷っています。)

*whetherはWh節のように“’I will’、’I should’、’I can’”を略すことが可能です。

I’m thinking about

I’m thinking aboutは「迷う」というよりは「考えている」という意味になります。しかし、決断を下していないという点で「迷う」状況にも使えます。

  • “I’m thinking about what to do next.” – (次に何をすべきか考えています。)
  • “I’m thinking about where to go on my next vacation.” – (次の休暇にどこへ行くか考えています。)
  • “I’m thinking about buying a new car.” – (新しい車を買うかどうか考えています。)
  • ”I’m thinking about making a major career change.” – (大きなキャリアチェンジをするかどうか考えています。」

I can’t decide / I can’t make up my mind. 

上の文で触れたように、I can’t decideとI can’t make up my mindは「迷う」と単独で表現したい場合に用います。

さらに、if節やwh節を後ろに付け加えることで、何に迷っているのかを具体的に示すことができます。

  • I can’t decide if I should date him. (彼と付き合うべきか迷う。)
  • I can’t make up my mind if I should buy a new house. (新しい家を買うべきか迷う。)
  • I can’t decide what to order. (何を注文すべきか迷う。)
  • I can’t make up my mind what season to go. (どの時期に行くべきか迷う。)

心配事に「悩む」を英語で表現

冒頭で述べたように悩むには二つの意味があります。

一つは選択肢に「悩む」、そしてもう一つは心配で「悩む」です。

心配で「悩む」を英語で表現するには三つの単語を覚えましょう。

どれも頻繁に使われるので覚えましょう。

I’m worried

I’m worriedは何かについて不安や懸念を感じている状態を示すときに使われます。

  • I’m worried about my future. – (自分の将来に悩んでいる。)
  • I’m worried about my parents’ health. –  (両親の健康のことで悩んでいます。)
  • I’m worried we might not have enough budget for the project. – (プロジェクトの予算が足りないかもしれないと悩んでいます。)
  • I’m worried that I made the wrong decision. – (間違った決断をしてしまったかもしれないと悩んでいます。)

I’m concerned

「I’m concerned」は英語で「心配している」という意味ですが、「I’m worried」と比べて若干フォーマルで、やや穏やかな懸念を表す際に使われます。

「I’m concerned」は、不安や心配だけでなく、特定の問題に注意を向けていることも意味します。

一方、「I’m worried」はより個人的な問題を指します。

  • I’m concerned about the environmental impact of this project. – (このプロジェクトの環境への影響について悩んでいます。)
  • I’m concerned about the future of Japan. (日本の将来が心配で悩んでいます。)

I’m anxious

「I’m anxious」は「worried」と関連のある言葉ですが、より個人的であり、特に未知の未来や予測できない出来事に対する不安を表します。

一方、「worried」はより具体的な心配事や状況に対する不安を指します。’anxious’は「漠然とした不安」や「何かについて強く不安を感じる」という意味合いが強いです。

感情的で内面的な不安を表すため、特にフォーマルなシーンでは使い方に注意が必要です。

例文

  • “I’m anxious that I might not pass the exam.” – 「試験に合格できないかもしれないという悩んでいます。」
  • “I’m anxious about the health of my elderly parents.” – 「高齢の両親の健康状態について悩んでいます。」
  • “I’m anxious to hear the results of the medical test.” – 「医療検査の結果を知ることに悩んでいます。」

まとめ

「迷う」や「悩む」を英語で表現する場合、大きく分けて二つの意味があります。

選択肢に迷うことと、心配事に悩むことです。

◉選択肢に迷う場合:

選択肢に迷うときは、「I can’t decide」や「I can’t make up my mind」と単純に表現します。

迷っている具体的な内容を述べたい場合は、if節やwh節を使うことができます。

◉心配事に悩む場合:

心配事に悩む際は、「worried」、「concerned」、「anxious」という三つの単語を覚えると良いでしょう。これらは、様々な種類の心配や不安を表現するのに適しています。

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