ある商品を見て、「高そう」、「高いみたい」、「高いらしい」と日常会話で言うこと多いですよね。
私たちは、何かを見たり聞いたりした際に、自分の推測を伝えるために「~そう」「~みたい」「~らしい」という表現を使います。これにより、断定することを避けることができます。
「~そう」「~みたい」「~らしい」を表現するのに最もよく使われるのが look, sound, とseem です。
この記事では、まず基本であるlook, sound, seemの説明をします。
さらに、look, sound, seem 以外の表現にも触れます。
「~そう」「~みたい」「~らしい」をlookとsoundで表現
“Look” と “sound” は、be動詞(例:am, is, are)の代わりとして使われることがあります。
Be動詞を使うと、その状態や事実を断定していると解釈されます。しかし、”look” や “sound” を用いることで、「~そう」「~みたい」「~らしい」というニュアンスを表現できます。
“Look”, “sound”, “feel”, “smell”, “taste” は感覚動詞と呼ばれ、私たちの五感を通じて主観的に感じることを表します。つまり、”look” と “sound” は、個人の主観に基づいた「見える」「聞こえる」という意味になります。
- He is happy. (彼は幸せです。)→ 事実を断定
- He looks happy. (彼は幸せそうです。)→ 個人的な見解
- I’m excited. (ワクワクしています。)→ 事実を断定
- You sound excited. (あなたはわくわくしているみたいです。)→ 個人的な見解
“Look” と “sound” の違いは、”look” は視覚に基づいた印象を、”sound” は聴覚に基づいた印象を表す点にあります。
“Look” と “sound”のような知覚動詞を使う上でもう一つ大切な文法構造を覚えましょう。
“Look”や “sound” の後には形容詞を用います。しかし、look like や sound like の後には名詞、名詞句、文章を持ってくることが可能になります。
主語 + (look/sound) 形容詞
主語 + (look/sound) like + 名詞/名詞句/文
lookとsoundを使った例文
- She looks very tired. (彼女はとても疲れているように見える。)
- The building looks old. (その建物は古いように見える。)
- The sky looks like it’s going to rain. (空は雨が降りそうに見える。)
- She looks like she is hiding something. (彼女は何かを隠しているかのように見える。)
- His story sounds true. (彼の話は本当のように聞こえる。)
- That plan sounds like a good idea. (その計画は良いアイディアのように聞こえる。)
- It sounds like she is angry. (彼女が怒っているように聞こえる。)
- It sounds like it has started to rain. (雨が降り始めたように聞こえる。)
「~そう」「~みたい」「~らしい」をseemで表現
“seem” は “look” や “sound” と同様に、「~そう」「~みたい」「~らしい」という意味を持ちます。
“Look” と “sound” は、それぞれ視覚や聴覚に基づく推測を表しますが、”seem” はより広範な情報に基づいた一般的な推測や印象を示します。
He looks happy. 知覚で推測
He seems happy. 情報に基づいた推測
“seems” の後には形容詞を使うのが一般的です。
名詞や名詞句を使う場合は “seems like” を用いると良いでしょう。例:主語 + seems like + 名詞/名詞句
主語+ seems like + 名詞・名詞句
例文
- He seems like a nice guy. (彼はいい人そうです。)
- The weather seems like a perfect day for a picnic. (その天気はピクニックに最適な日のように思える。)
- Their house seems like a museum with all the art they have. (彼らの家は持っている芸術品のすべてで博物館のように思える。)
- His story seems like a fairy tale. (彼の話はまるでおとぎ話のように思える。)
[主語 + seem(s) + 形容詞] と [主語 + seems like + 名詞/名詞句] の形式は情報が限られる傾向があります。
これは、形容詞や名詞が多くの情報を含むことが難しいためです。
より多くの情報を伝えたい場合は、文(clause)を用いる必要があります。
より詳細な情報を伝えたいときには “It seems” や “It seems like” を用いましょう。
“It seems (like)” の後には通常、文が続きます。”like” は省略されることが多いです
It seems (like )+ 文
例文
- It seems the plan is going well. (この計画は上手く行くようだ。)
- It seems the meeting is going to be long. (会議は長引くようだ。)
- It seems he needs help. (彼は助けが必要なようだ。)
- It seems it’s going to rain tomorrow. (明日雨が降るようだ。)
Apparently
最後に紹介したいのは副詞フレーズです。”apparently” は、文の初め、中間、または終わりに置くことができます。文脈に応じて、文の意味を微妙に変えることができます。
「apparently」は「どうやら」「見たところ」という意味です。
これは、話者が直接知っているわけではなく、他から聞いた情報や見た外見に基づいて話していることを示します。
つまり、「~そう」「~みたい」「~らしい」と同じ意味ですが、副詞なので「どうやら」「見たところ」と訳したほうがベターでしょう。
例文
- Apparently, the meeting has been cancelled. (どうやら、その会議は中止されたようだ。)
- She won the lottery, apparently. (彼女は宝くじに当たったらしい。)
- Apparently, she’s moving to a new city next month. (どうやら彼女は来月新しい街に引っ越すらしい。)
- The company is apparently launching a new product next month. (その会社は来月、どうやら新製品を発売するらしい。)
まとめ
「~そう」「~みたい」「~らしい」のような推測や印象を英語で表現する方法について紹介しました。
主に「look」、「sound」、そして「seem」の使い方を解説し、これらを用いて感覚や観察に基づく推測をどのように伝えるかを説明しました。
また、「apparently」という副詞も紹介し、これが伝聞や見た目に基づく情報をどのように表すのかを説明しました。