「一人ずつ」や「一個ずつ」という言葉は、物事を一つずつ順番に行うことを意味します。
たとえば、一人ずつ順番に何かをする場合、全員が同時ではなく、一人ひとりが順に行動します。
一個ずつという場合も同様で、物を一つずつ、順番に扱います。
このような状況でよく使われる英語のフレーズには以下のものがあります。
- One by one
- One at a time
- Individually
「~ずつ」と「一気に」は、意味的に反対の関係にあります。英語を効率的に学ぶためには、意味的に関連する単語をセットで覚えると良いでしょう。
「一気に」は英語で「All at once」と表現されます。
「~ずつ」と「一気に」は反対語になります。
英語を覚える上でとても効率いい方法は関連性のある単語を一緒に覚えることです。
この記事は「~ずつ」と「一気に」を効率よくセットで学びます。
それでは、フレーズを一つずつ見ていきましょう。Let’s check out the phrases one by one.🤣
「~ずつ」を英語で表現
「~ずつ」を表現するにはone by one, one at a time, individuallyがあります。
どれも似ていますが、使われる文脈やニュアンスに違いがあります。以下にそれぞれの意味、違い、そして例文を見ていきましょう。
One by one
One by oneの意味は「一つずつ」、「順番に」という意味です。
物が次々と、一つずつ行われる時に用います。
- The students entered the classroom one by one.”(生徒たちは一人ずつ教室に入ってきた。)
- “The runners crossed the finish line one by one.”(ランナーたちは一人ずつゴールラインを越えました。)
- “The students handed in their exams one by one.”(生徒たちはテストを一人ずつ提出しました。)
- “One by one, the birds flew out of the cage when it was opened.”(鳥かごが開かれると、鳥たちは一羽ずつ飛び出しました。)
- “The problems were solved one by one by the team.”(問題はチームによって一つずつ解決されました。)
One at a time.
One at a time は「一度に一つ」という意味で、一つのタスクや活動が完了するまで次に進まないときを表します。
Oneの後に対象になる言葉(名詞)を持って来ることも可能です。
混乱を免れるために一つのことに集中する必要があるという意味合いが含まれています。
[One + 名詞 at a time. ]
One question at a time please! (質問は一つずつお願いします。)
一つの質問に答えた後、次の質問に進みたいことが強調されます。
例文
- “We can only handle one customer at a time at this counter.”(このカウンターでは一度に一人のお客様しか対応できません。)
- “Answer the quiz questions one at a time, don’t rush.”(クイズの質問には急がずに一度に一つずつ答えてください。)
- “Load the truck one box at a time to avoid damaging them.”(箱を傷つけないように、一度に一つずつトラックに積んでください。)
- “The participants were asked to share their ideas one at a time.”(参加者には自分のアイディアを一度に一つずつ共有するように求められました。)
要するに、「one by one」は連続する行動や出来事に焦点を当て、一方で「one at a time」は同時に多くのことを行わず、一つのことに集中する状況を示します。
Individually
意味は「個々に」とか「個別に」という意味です。
各人がそれぞれ別々に何かをするとき、または一人一人の違いが大切なときです。
上の表現は「動作」に重点が置かれているのに対して、indiviuallyは「物」や「人」の独立性に重点が置かれているところです。
- We want to pay our bill individually. (私たちは個別に会計をしたいです。)
- We want to take home this pie. Can you wrap it individually. (このパイを持ち帰りたいです。個別に包んでいただけますか?)
- “The kids played games individually.”(子供たちは一人ずつゲームをしました。)
- “They sold the cupcakes individually.”(彼らはカップケーキを一つずつ売りました。)
「一気に」をall at onceで表現
All at onceは「一気に~する」という意味で、one by oneやone at a timeの反対の意味になります。しかし、individuallyの反対言葉にはなりません。
All at onceをより詳しく説明すると、「一度にすべて」「突然に」「同時に」という意味で使われる表現です。何かが一度に、急に、または同時に起こる状況を示す際に用いられます。このフレーズは、多くのことが同時に起きる様子や、予期せぬ状況の変化を表現するのに適しています。
- “The lights in the room went out all at once.”(部屋の中の灯りが突然すべて消えた。)
- “All at once, the children started laughing.”(突然、子供たちが一斉に笑い始めた。)
- “All at once, every phone in the office started ringing.”(突然、オフィスのすべての電話が鳴り始めた。)
- “The idea came to him all at once.”(そのアイデアが突然彼の頭に浮かんだ。)
よく記者会見でこんなシーンが見られます。
Please don’t ask all the questions all at once!One question at a time, please.
「一度に質問しないでください!一度に一つの質問をお願いします。」
Individuallyの「個々の」とか「個別の」という意味なので、その反対語は全体性や集団を表す「whole」や「group」などの言葉です。
- We can’t take home a whole pie. Can you cut it up and wrap them individually. (丸ごとのパイを持ち帰ることはできません。切り分けて、それぞれ個別に包んでいただけますか?)
- We don’t want to pay as a group. Can we pay individually. (グループとして支払いたくありません。個別に支払いできますか?)
- The kids didn’t play the game as a group but played individually. (子供たちはグループでゲームをしなかったのですが、個々に遊びました。)
まとめ
「~ずつ」とその反対語「一気に」について説明しました。反対の言葉を一緒に学ぶことで、単語をより鮮明に記憶することができます。
「~ずつ」は
- One by one: 「一つずつ」や「順番に」で、連続する行動や出来事を強調します。
- One at a time: 「一度に一つ」で、一つのことに集中し、終わった後次に進むことを強調します。
- Individually: 「個々の」や「個別の」を強調し、個人の特性や独立性に焦点を当てます。
「一気に」は「一度にすべて」「突然に」「同時に」といった意味で使われます。これは「One by one」や「One at a time」と反対の意味を持ちますが、「Individually」の反対は「in a group」や「as a whole」など、全体性を表す言葉になります。