関係代名詞は難しいという印象を持っている人が多いのではないでしょうか?
ここの投稿ではなるべく文法用語を使わず、面白く文法ポイントを紹介することを心掛けています。
関係代名詞を使えると以下のようなメリットがあります。
- 文を簡潔にできる:
複数の文を1つの文にまとめることができます。これにより、表現が簡潔になり、文章の流れがスムーズになります。
例:This is the book. I bought it yesterday. → This is the book that I bought yesterday.
- 情報を追加できる:
名詞に対する追加情報を提供できます。これにより、文の内容が豊かになり、読者や聞き手により多くの情報を伝えることができます。
結果として文章のバリエーションが増えます。つまり、初心者的な会話が急にワンランク上の英語になるのは間違いありません。この投稿の説明を読み、練習問題を行なっていただければ、簡単に関係代名詞の使い方を感覚的に捉えられるでしょう!
関係代名詞は名詞を説明する形容詞
まず、関係代名詞は何のために存在するのでしょうか?答えは、名詞により多くの情報を足すためです。名詞を修飾するとも言いますが、名詞を修飾できるものを形容詞と言います。つまり関係代名詞は形容詞の役割をしているのです。
- 例: A pretty lady. (綺麗な女性) 名詞の前に形容詞を置くと名詞が修飾されます。
しかし、より多くの情報を足したいときには関係代名詞を使います。
- 例: A lady that has long dark hair and beautiful eyes. (髪の毛が長く、美しい目をした女性)
形容詞は一つの情報しか付け足すことができませんが、関係代名詞を使えばたくさんの情報を付け加えることができるのは一目瞭然です。
関係代名詞が使われる場所
関係代名詞は名詞の後に来ます。その名詞を先行詞と言います。
文章の中で名詞が使われる場所を考えてみましょう。
- 主語
- 目的語
- 補語
*前置詞の後にも名詞がくるので関係代名詞は使われますが、今日の学習では主語、目的語、と補語に重点をおいて説明させていただきます。
例えば、
- A lady has a father 「ある女性には父がいます」
この文章は文法的に正しいのですが、とてもつまらない文章になります。
A ladyが「主語」でfatherが[目的語]です。この主語と目的語に関係代名詞 thatとwhoで情報を足します。それによってハラハラする文章に大変身します。
- 改良例:A lady that I met yesterday has a father who is a Yakuza. 「昨日会った女性の父親やヤクザです。」
または、
- Tokyo is a city. 「東京は街です。」
これもとてもつまらない文章です。
Tokyo が「主語」で cityが「補語」です。「補語」に関係代名詞で情報を足すとこのような文になります。
- 改良例:Tokyo is a city that is full of life and energy. 「東京は活気とエネルギーに満ちた都市です。」
ここでは、関係代名詞によってたくさんの情報が加えることができることを知っていただきたいだけです。次にどうやって関係代名詞を使って情報を名詞に付け加えるかをみていきましょう。
関係代名詞の使い方
関係代名詞には that、who(m)、which、whose の4種類があります。関係代名詞の後に来る文は主に3つのタイプがあります:主格、目的格、所有格です。
これを最初に聞くと困惑してしまう人が多いので、順序を追って説明します。
関係代名詞の種類
- That: 人や物に対して使われます。実は、thatはwhoやwhichの代わりになる関係代名詞なのでとても便利です。迷ったときはthatを使いましょう。
- who(m): 人に対して使われます。「who」は主格、「whom」は目的格として使われます。主格、目的格は後で説明をします。
- Which: 物や動物に対して使われます。thatよりフォーマルな表現なので会話ではあまり使う必要がありません。
- Whose: 人や物の所有を示す場合に使われます。後で例文を通して学びましょう。
関係代名詞の文章
主格とは
以下の文が関係代名詞の主格を示しています。 I saw a man [who lives in my neighborhood]. この文章を二つに分けると、「I saw a man. The man lives in my neighborhood.」になります。
- I saw a man. (ある男性を見ました。)
- The man lives in my neighborhood. (その男性は、私の近所に住んでいます。)
ここで「man」という言葉が2回出てきます。最初に出る「man」は先行詞で、後に続く文のかたまりがその「man」を修飾します。2回目に出てくる「man」は人なので、それを関係代名詞の「who」を使い、“…lives in my neighborhood”の主語として働かせます。
目的格とは
以下の文が関係代名詞の目的格を示しています。 I read a book [that I borrowed from the library]. この文章を二つに分けると、「I read a book. I borrowed the book from the library.」になります。
- I read a book. (ある本を読みました。)
- I borrowed the book from the library. (図書館からその本を借りました。)
目的格の文章では、二つ目の文の目的語「the book」が取られます。その代わりに、「that」によってその意味が補われます。しかし、目的格の文章では「that」を省くこともできます。 I read a book I borrowed from the library.
目的格は先行詞(book)とは違う主語(I)を使い、「[主語、動詞]」(I borrowed)が続きます。
所有格とは
関係代名詞の所有格は、「whose」を使って名詞の所有関係を示します。これは、先行詞が何かを所有していることを説明するために使われます。所有格の関係代名詞は、人や物に対して使うことができます。次の例文を通して説明をします。
- The boy whose father is a doctor is my friend. (その父親が医者である男の子は私の友達です。)
この文を二つに分けると、「The boy is my friend. His father is a doctor.」となります。
- The boy is my friend. (その男の子は私の友達です。)
- His father is a doctor. (彼の父親は医者です。)
ここで、「his father」を「whose father」に置き換えることで、所有関係を示すことができます。
関係代名詞の例文
He married a woman who is very kind. (主格)
- 彼はとても親切な女性と結婚しました。
The house (that) they built is very large. (目的格)
- 彼らが建てたその家はとても大きいです。
He lost the keys (that) he borrowed from his friend. (目的格)
- 彼は友達から借りた鍵をなくしました。
The man whose car broke down needs help. (所有格)
- 車が故障したその男性は助けを必要としています。
The letter (that) you sent made me happy. (目的格)
- あなたが送ったその手紙は私を幸せにしました。
We bought a house that has a large garden. (主格)
- 庭が広い家を買いました。
練習問題
二つの文章を関係代名詞でつなげて一つにしましょう。Whoとwhichを使わずにthatを使っても大丈夫です。Whose だけを気をつけましょう。
- The man is my uncle. He lives in a big house.
- She has a friend. He can speak six languages.
- The movie was boring. We watched it last night.
- The woman is my teacher. Her son is a famous musician. ‘(
- We visited the museum. It has an a lot of paintings.
Answer:
- The man that lives in a big house is my uncle. (大きな家に住んでいるのは私の叔父です。)
- She has a friend that can speak six languages. (彼女には6ヶ国語を話せる友人がいる。)
- The move we watched last night was boring. (昨夜見た映画はつまらなかった。)
- The woman whose son is a famous musician is my teacher. 息子が有名なミュージシャンである女性は私の先生である。)
- We visited the museum that has a lot of paintings. (私達はたくさんの絵画がある美術館を訪れた。)
まとめ
関係代名詞は、文を簡潔にし、情報を豊かにするために重要な役割を果たします。主格、目的格、所有格の関係代名詞を使うことで、文の流れがスムーズになり、より多くの情報を効果的に伝えることができます。練習問題を通して、関係代名詞の使い方をしっかりとマスターし、日常会話や文章作成に役立てましょう。関係代名詞を使いこなすことで、英語表現の幅が広がり、一段上のコミュニケーションが可能になります。
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