接続詞 “that” なしでは始まらない!名詞節の基礎と応用

“That” の使い方を理解し、使えるようになることは英会話での必須条件です。しかし、”that” はさまざまな使い方がされているので混乱する言葉でもあります。

“That” の使い方は大きく分けて二つに分類されます。

1. 関係代名詞の “that”

2. 接続詞の “that”

目次

関係代名詞の “that”

関係代名詞の “that” は名詞を修飾する役割をしています。つまり、”that” の前に名詞(先行詞)に情報が追加されます。

例文:

  • This is the book that I borrowed from the library.

(これは私が図書館から借りた本です。)

“that I borrowed form the library”は”book”に対しての追加情報です。

Bookの後に「完全な文章」が来る場合は「that」を省略することができます。

  • This is the book I borrowed from the library. 

接続詞の “that”

接続詞の “that” は名詞節を本文につなげる役割をしています。名詞節とは名詞として働く完全な文章です。

例文:

  • I believe that he is honest.

 (彼が正直だと信じています。)

“that” の後に続く”he is honest” は完全な文章です。この”that”+文章全体が一つの名詞句になります。”I believe”の後に来る言葉は目的語の名詞です。例えば、”I believe him.” の “him” が目的語の名詞ですが、代わりに完全な文章である名詞節が目的語として来ることが可能です。

このように目的語が完全な文章の場合、「that」を省くことができます。

  • I believe he is honest. 

接続詞の “that”が使われる位置

実は接続詞thatが使われるのは目的語だけではいのです。

まず、名詞が来る位置を考えてみましょう。

名詞が使われる場所

  • 主語
  • 補語
  • 目的語

つまり、主語、補語、目的語にthatの名詞節を持って来ることが可能です。

主語の名詞節

主語を名詞節から始めることができますが、普段は形式主語が使われます。

  • That you finished your homework is great. (あなたが宿題を終えたことは素晴らしいです。)

That you finished your homeworkが名詞節で主語になっています。

普段、形式主語という形が使われ、It is great that you finished your homework という文になります。

  • It is great that you finished your homework. (あなたが宿題を終えたことは素晴らしいです。)

詳しくはこちらを参照 → https://master-onlinecoach.com/it-is-to-that/#index_id2

補語の名詞節

補語は主語に関する追加情報を提供し、主語を説明します。「主語=補語」という形になり、「=」は「be動詞」が使われます。

“that” を使って、文の補語として名詞節を導くことができます。

  • The problem is that we don’t have enough time.(問題は私たちに十分な時間がないことです。)
  • My hope is that we can finish this project on time.(私の希望は、このプロジェクトを時間通りに終えられることです。)

目的語の名詞節

この投稿で最も紹介したいのが目的語の名詞節ですなぜならば、最も会話で使われる構文だからです。どのような動詞がthat名詞節を使うかを知ることが大切です。ここで紹介する動詞とthat名詞節は英会話で頻度多く使われるのでぜひ全部覚えて下さい。

まず、動詞を三つに分類してみました。

目的語の名詞節をより詳しく

どのような動詞が名詞節を使うかを三つに分類してみました。

  • 「心」を表す動詞
  • 「知る」を表す動詞
  • 「予知」を表す動詞

心」を表す動詞

「心」を表す動詞は最も頻繁に使われます。「think that…」「guess that…」「feel that…」「hope that…」「believe that…」のような表現が代表的です。

まず、最も使われる動詞が “think” です。自分の考えを伝えたいときに最も便利に使えます。

  • I think

「~と思う」という意味で、自分の意見を述べます。

  • I guess 

も「~と思う」を意味しますが、”I guess” の方が確信度が “I think” よりも低いです。「~だと思うけれど」といったニュアンスになります。

  • I feel 

自分の考えよりも気持ちを重視した表現です。「~と感じる」という意味です。

  • I hope 

自分の望んでいることを表します。「~であってほしい」という意味です。

  • I believe 

自分が信じていることを表します。「~と信じている」という意味です。

これらの表現は、どれも自分の意見を述べるのによく使われる表現です。

  • I think that it will rain tomorrow.(明日雨が降ると思います。)
  • I guess that she is at home.(まあ~彼女は家にいると思います。)
  • I feel that this is a good idea.(これは良いアイデアだと感じます。)
  • I hope that you have a great day.(あなたが素晴らしい一日を過ごせることを願っています。)
  • I believe that he can do it.(彼がそれをできると信じています。)

「知る」を表す動詞

「知る」を意味する動詞はたくさんあります。これらの動詞は、それぞれ微妙に異なるニュアンスを持っていますが、全て「知る」に関連する言葉として覚えておくと良いでしょう。

以下に、それぞれの動詞の定義と例文を示します。

  • hear that… 

他の人から情報を聞いて知るという意味です。「~ということを聞く」という意味です。

  • remember that…

 過去のことを思い出すときに使います。「~を覚えている」という意味です。

  • forget that… 

以前のことを忘れたときに使います。「~を忘れる」という意味です。

  • know that…

確かな情報として知っているときに使います。「~を知っている」という意味です。

  • find out that…  

新しい情報を発見したときに使います。”know” はすでにその情報を得ている状態を示しますが、”find out” はその情報を見つけたばかりの新鮮さを示します。

  • learn that…

新しい情報や知識を得たときに使います。「~を学ぶ、知る」という意味です。

  • understand that  

情報や状況を把握したときに使います。「~を理解する」という意味です。

  • notice that… 

何かを観察して気づいたときに使います。「~に気づく」という意味です。

  • realize that…

ある事実や状況に気づいたときに使います。「~に気づく、理解する」という意味です。*noticeとの違いは、noticeは観察により気づくことを表し、realizeは心や記憶によって気づくことを意味します。

  • I heard that she got a new job.  (彼女が新しい仕事を得たと聞きました。)
  • I remember that we met at the party.  (私たちがパーティーで会ったことを覚えています。)
  • I forgot that today is your birthday. (今日があなたの誕生日であることを忘れていました。)
  • I know that he is an excellent cook.   (彼が優れた料理人であることを知っています。)
  • I found out that she is moving to another city. (彼女が別の都市に引っ越すことを知りました。)
  • I learned that the museum is closed on Mondays. (博物館が月曜日に閉まっていることを知りました。)
  • I understand that you are feeling tired. (あなたが疲れていることを理解しています。)
  • I noticed that the lights were left on. (ライトがつけっぱなしになっていることに気づきました。)
  • I realized that I had forgotten to send the email. (メールを送るのを忘れていたことに気づきました。)

これらの動詞を使うことで、さまざまな「知る」や「気づく」のニュアンスを表現できます。それぞれの違いを理解し、適切に使い分けることが大切です。

「予知」を表す動詞

「予知」をする動詞は他の動詞ほど使用頻度が多くありませんが、知っておくと便利です。以下に、「predict that」「expect that」「assume that」「imagine that」の使い方と例文を示します。

  • predict that…

 将来の出来事を予測するときに使います。「~と予測する」という意味です。

  • expect that…

将来の出来事や結果を期待するときに使います。「~と期待する」という意味です。

  • assume that…

確かな証拠はないが、あることを仮定するときに使います。「~と仮定する」という意味です。簡単に表現すると自分が勝手に思い込んでいるという意味です。

  • imagine that…

ある状況を想像するときに使います。「~と想像する」という意味です。

  • Experts predict that the economy will grow next year.(専門家は来年経済が成長すると予測しています。)
  • I expect that he will arrive on time.(彼が時間通りに到着することを期待しています。)
  • We assume that the meeting will last two hours.(会議が2時間続くと仮定しています。)
  • I imagine that living in a foreign country would be exciting. (外国に住むことはワクワクすることだと想像します。)

「予知」を表す動詞は、将来の出来事や状況を予測、期待、仮定、想像する際に便利です。

練習問題

以下の文を完成させてください。空欄に適切な動詞や形容詞を入れて、名詞節を作りましょう。

  1. I ______ that it will rain tomorrow.(明日雨が降ると思います。)
  2. She ______ that she would come to the party.(彼女はパーティーに来ると言いました。)
  3. We ______ that the Earth is round.(地球が丸いことを知っています。)
  4. He is ______ that you passed the exam.(あなたが試験に合格したことを彼は喜んでいます。)
  5. The problem ______ that we don’t have enough time.(問題は私たちに十分な時間がないことです。)
  6. I ______ that you got a new job.(あなたが新しい仕事を得たと聞きました。)
  7. It is ______ that you finish your homework.(あなたが宿題を終えることが重要です。)
  8. We ______ that the weather will improve.(天気が良くなることを期待しています。)
  9. She ______ that he is a good person.(彼女は彼が良い人だと信じています。)
  10. They ______ that the meeting will last two hours.(彼らは会議が2時間続くと仮定しています。)
  11. He ______ that she got a promotion.(彼は彼女が昇進したと聞きました。)
  12. I am ______ that you are feeling better.(あなたが気分が良くなっていることを嬉しく思います。)
  13. She ______ that the project is on track.(彼女はプロジェクトが順調に進んでいると感じています。)
  14. We ______ that the store opens at 9 AM.(私たちは店が午前9時に開店すると知っています。)
  15. He ______ that the test was difficult.(彼はテストが難しかったと思った。)

答え

  1. think
  2. said
  3. know
  4. happy
  5. is
  6. heard
  7. important
  8. hope
  9. believes
  10. assume
  11. found out
  12. glad
  13. feels
  14. learned
  15. thought

まとめ

接続詞 “that” は、関係代名詞として名詞を修飾したり、接続詞として名詞節を導くために使われます。主語、補語、目的語の位置で使われる名詞節としての “that” を理解することで、英語の表現力を向上させることができます。特に、目的語の名詞節としての “that” は日常会話で頻繁に使われるため、ぜひマスターしましょう

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