Willの使い方を正しく捉えよう!Willは未来のことではない?!

英会話の中で最もよく使われる三つの助動詞はcan, will,とshouldです。

英語を話す上で助動詞は、自分の心持ちや態度を表現する役割を果たしています

つまり、助動詞を使えないと単純に事実を述べているだけで、楽しい会話にはなりません。

この投稿ではwillの説明をします。

多くの学習者はwillの意味を感覚的に捉えていないため、上手に使えてないように思います。

Willは未来のことを表す言葉だと思われがちですが、実はWillは、「意思と予測」を表す言葉です。

目次

意思」を表すwill

Willを学んだ時に未来を表す言葉だと習ったと思います。しかし、willを「未来形」とイメージしているとなかなかwillを使えるようになりません。

例えば、とっさに「ビール飲む?」と聞かれたら、皆さんはどう答えるでしょうか?

「飲む!」または、 「飲みます。」と答えると思います。

その時点で自分が未来にビールを飲んでいることをイメージするでしょうか?

それとも、「今の意思」すなわち「飲みたい気持ち」を主張しているのではないのでしょうか?

Willの心は「今の意思」を表現していることを覚えておきましょう。

以下の例文は「今の意思」を表しています。

  • I will go to the store. (お店に行きます。)
  • I will call you later. (後であなたに電話するね。)
  • I will help you. (手伝うよ。)
  • I will try my best. (頑張ります。)
  • We will finish the project. (私たちはプロジェクトを終わらせます。)
  • They will meet us at the park. (彼らは公園で合流するよ。)
  • Will you join us for dinner? (夕食に参加しますか?)

 willとbe going toの違い

学校で未来形を学ぶときに、willとbe going toを一緒に学んだと思います。しかし、ほとんどの人はその区別ができないかもしれません。Willは「今の意思」を表し、be going toは「すでに決まっている未来の計画」を表します。つまり、willは今決めたこと、be going toは過去に決めたことを表します。

  • I will help you with your homework. (宿題を手伝うよ)[今決めたこと]
  • I’m going to visit my grandmother this weekend. (今週末に祖母を訪ねる予定です)[過去に決めたこと]

ただし、今述べた区別は必ずしも明確ではありません。特にbe going toは、過去に決めたことと言っても1秒前でも過去になるため、be going toが今決めたような感覚で使われる場合もあります。つまり、be going toは「今の意思」としても、「過去に決めた計画」としても使われることを覚えておきましょう。

否定系のwillとbe going to

先に述べた文で、be going toがwillのように使われると説明しましたが、否定文にははっきりとした違いが現れます。例えば、以下の二つの文の違いは何でしょうか?

  • I won’t go to the party.
  • I’m not going to the party.

“I won’t (will not) go to the party.” は「パーティーに行くことを強く拒否している」ように聞こえます。その理由は、willは「意思」を表しているため、won’t (will not)は自分の意思で「NO」とはっきり断っているように感じさせるのです。

一方、”I’m not going to the party.” は単純に「パーティーに行く予定はない」と聞こえます。あまり「意思」を感じさせないため、断る時に否定的なイメージがありません。

「予測」を表すwill

Willのもう一つの使い方は「予測」を表現するのに用います。be going toも予測を表すことができるので、ここでもwillとbe going to の違いを用いて説明します。

以下の二つの例文を見て違いを説明します。

  • It will rain tomorrow.
  • It’s going to rain tomorrow.

「It will rain」と「It’s going to rain」はどちらも「雨が降る」を意味しますが、使われる状況には違いがあります。

「It will rain」は、話者の予測や推測に基づいて使われます。根拠がない場合や、単なる直感に基づく予測の場合に使われることが多いです。

 例: “I think it will rain tomorrow.”(明日雨が降ると思います。)

しかし、be going toは明確な証拠や状況に基づいた予測を表します。たとえば、空に黒い雲が出てきた時など、視覚的な根拠がある場合に使われます。

 例: “Look at those dark clouds. It’s going to rain.”(あの黒い雲を見て。雨が降りそうです。)

つまり、willが「直感」に基づいた予測に対して、be going toは「根拠」に基づいた予測になります。

willは自分の「直感」から予測するためI think, I guess, I hopeという表現を一緒に使う傾向があります。

  • I hope it won’t rain on the day of our picnic.(ピクニックの日に雨が降らないといいな。)
  • I think it will be foggy in the morning, so drive carefully. (朝は霧が出るでしょうから、運転には注意してください。)
  • I haven’t done this before, but I guess it will be ok.(これをやったことはないけど、大丈夫だと思うよ。)

他のwillの例文

  • It will get dark soon. We should head back. (もうすぐ暗くなるでしょう。戻った方がいいですね。)
  • It will be fine. Don’t worry about it. (大丈夫ですよ。心配しないでください。)
  • It will be interesting to see how this turns out.(これがどうなるか見るのが楽しみです。)
  • It will be expensive to repair the car. (車の修理には費用がかかるでしょう。)
  • It will happen sooner or later.(それはいずれ起こるでしょう。)

まとめ  

Willは「意思」と「予測」を表す言葉です。未来形として理解されていますが、自分の「今の意思」が反映されることが多いことを覚えておきましょう。

これが、be going toとの違いとなります。

また、予測を意味するwillでも、自分の意思が反映されていることを覚えておきましょう。

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